昨日は、勤務10日で解雇されてしまった労働者の第一回団体交渉を、所属していた企業の社長と弁護士相手にZoomで行いました。
冒頭から相手弁護士は、「この案件に関しては、双方の行き違いはなく、全面的に労働者側に非があると考えている」「一切の解決金を支払うつもりはない」という、応報的・報復的アプローチ全開の姿勢で向かって来ました。
表情も強張って、「労働問題に感情は必要ないんです。法的に正しいかどうかが問題なのです。」という、私が普段言っている「労働問題は、感情の問題」とは真逆のことを堂々と言ってきました。
それに対して私は、「法律面では、弁護士さんにかないません🙇♂️。ただ実際に労働者は感情的に引っ掛かりがあって、今回も会社を訴えたいと言う気持ちになったんですよね〜」と、相手を否定せずに、でもこちらの感じている事は、率直に伝えながら、修復的アプローチの愛情を注ぎ続け、最初は拒絶していた相手弁護士を、win-winの世界の入り口に何とか引き込むことができたという感触を得ました。
その後、実は依頼者である労働者の認知能力に大きな問題があることを、私自身が依頼者とのやり取りで実体験したので、相手経営者には、その旨を率直に伝え、どんな回答が来ようともこちらは受け入れる姿勢であると言う、修復的アプローチの返事をしました。
さて、どんな回答が来ますかね?