経営者・会社からの相談
「攻撃的な店長への対応と職場環境の改善策」
Q.飲食店の経営をしています。当社で雇った店長が、飲食経験は長くて役立ってくれることも多いのですが、飲食に関しては素人と言っていい私に対しての攻撃がすごくて、現場の従業員も怖がってしまっています。
何か良い方法はありますでしょうか?
それは経営者の方の心労も大変ものではないかと推察いたします。
過去に同様のケースに関わったことがあり、その時に行ったことをお知らせしますね。
その時は、社長も入っているグループラインで、店長が「社長は飲食店の素人だから、掃除の仕方も知らない。だから客が来なくなるんだ」というように、社長のやっていることを、遠慮なく批判しているような状態でした。
他の従業員は、「普通は」上長には言わないようなことをズケズケ言う店長に、味方も敵視もできないような、困った状況の中で働いていました。
そこで我々は、社長と相談をして、労働組合として、社長と店長との話し合いに同席することにしました。
その時の店長の言い分は次です。
「これまで自分の意見を言える場がなかったから、グループラインで発言していた。今日のように、労働組合という労働者の味方が同席する話し合いの場が設定してもらえるなら、グループラインで発言する必要はなくなる」
そこで、その後も主に店長の言い分を聴く話し合いを続けました。
社長としては、決して店長のやり方を否定したいわけではいけども、お店が閉まってから2時間も残業をして掃除をすることを毎日続けてまで、やって欲しいとは思っていないということを店長に話すのですが、店長が理解する素振りは全く見せませんでした。
そしてそのうち「お前のそのやり方じゃあ、客が来ないんだよ!」という言い方までするようになってしまいました。
これはさすがに店長がこのまま働き続けるのは難しいと思い、私は店長に対して次の提案をしました。
「店長のお店に拘る姿勢は全然間違っていないと思う。ただし、お店をどう運営するかは、結局オーナーである社長が決めることなんですよね。店長のその知識と経験があれば、きっと上手くお店を経営していけると思うんです。結局ここに居ても、店長の思う通りのやり方はできません。店長のためにも店長はご自分でお店を経営された方がいいのではないでしょうか?」
私のこの言葉を受けて店長は「わかりました、今日限りでお店を辞めて他に行きます」と言って、自ら去っていきました。
ダイアローグ1stでは、このようなお手伝いをすることも可能です。